【受験生への指南】日本史・世界史編

 大学受験において、第一の関門となるのがセンター試験だ。ここでは、筆者が実際に行った世界史・日本史のセンター試験対策を紹介する。




 高1、高2のうちは社会科目にはそれほど時間を割く必要はなく、授業を受けて復習するだけでいい。むしろ、社会科目に割く時間があるなら国数英の基礎固めを徹底するべきだ。

 勝負は高3になってからだ。まず大前提として、授業や小テスト、定期テストを大切にすること。これを疎かにすると、センター試験直前に大変な苦労をすることになる。かといって、授業だけ、自主学習だけのどちらかに偏ってしまっても実力は付かない。大切なのはバランスだ。

 勉強方法は日本史も世界史も基本的にはどちらも同じで、とにかく教科書と資料集の内容を徹底的に頭に叩き込むこと。これ以外にない。教科書・資料集を読み込んでいくときに四つのコツがある。

 一つ目は、出来事の因果関係を意識しながら読むことだ。これをやると、例えば「戊戌の政変」と「戊戌の変法」のように似たような単語が出てきても混乱することがなくなる。

 二つ目は、一つの時代における横のつながりを意識することだ。これは、特に前漢の頃や大航海時代、近現代など国際交流が盛んに行われる時代で有効になってくる。

 この二つを意識しながら教科書と資料集を読んでいくと、一つの出来事を覚えるときにそれに関連させて他の出来事も覚えられるようになるため、知識が抜けにくくなる。また、この二つはセンター試験対策としてだけでなく、記述試験対策の基礎固めとしても有効である。

 三つ目は、基本事項を把握してから細かい知識を覚えることだ。これを行うと暗記するための苦労が減る。さらに、細かい知識も基本事項に関連するものとして覚えるため、多くのことを覚えても頭が混乱しなくなる。

 四つ目は、地理関係の把握を怠らないことだ。センター試験では地図を用いた問題も出題される。そのため、大ざっぱでもいいので戦いが起こった場所、条約が結ばれた場所、主要な国の首都の場所などは資料集で確認しておこう。

 また、友達と一問一答形式で問題を出し合うことも有効だ。知識の定着に役立つと同時に、いい息抜きにもなる。まさに一石二鳥だ。

 さらに、登下校時や入浴中などの隙間時間に、これまで覚えたことを頭の中で反復するとより知識が定着しやすくなる。この時、やみくもに反復するのでは効果は薄い。ただ暗記しただけの知識ほど抜けやすいものはないからだ。そのため、例えば「各時代を象徴する権力者の治世で起こったこと」のように特定のカテゴリーごとに反復することが重要だ。

 世界史と日本史は日々の勉強量が結果に直結する。ゆえに努力次第では確実に9割以上を取ることができる。受験生の皆さんには志を高く持ち、日々の隙間時間を有効に使ってぜひとも高得点を取ってほしい。

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