【合格体験記】息抜きを大切に 得意教科をのばす ~理学部 後期一般入試合格~

 まず、この体験記を読む皆さんにこの文章を通して伝えたい点を簡潔に書こう。それは「国立大冠模試は2大学以内に限定しろ」「得意科目を一つ作り自信を持って勉強しろ」「試験前に絶対に映画館に行くな」ということだ。なおこの冒頭から分かる通り、勉強面でなく精神面の話であることを留意してほしい。




 筆者の高校は私立中高一貫で、高校過程は高校2年の時点で大部分が終わっていた。しかし高3になったときには、今までの授業の進度が速かったため、自身の学習面での実力に対して自信を喪失し、自堕落な生活を送っていた。時は過ぎ6月のある日、同級生に「勉強どう?」と聞かれ、突然生じた焦りから受験勉強を始めることにした。今思い返せば最悪の動機である。これは見習うべきではない。

 そこで志望大学を考えたのだが、受験知識が乏しかったので志望材料たりえる自分の実力を知るためにいろいろな受験塾の冠模試のうち京都大、名古屋大、東北大の模試を8月に受けることにした(結果は全大学C判定)。このときに「模試の問題が解けないことによるトラウマからその大学の傾向対策に転じて、必要のない大学の傾向に慣れてしまう」ということを身にしみて感じた。ゆえに、冠模試を受ける際はあらかじめ受験する予定の大学を決めてから受ける方がいい。そうなると国立であれば2大学に限定される。
(上図:筆者の秋ごろのある休日の1日。)


 その後、高3の2学期になり悲惨な模試の結果を見るうちに、化学の点数、偏差値がどの模試でも全国的に高いことに気がついた。そこで「私は化学の点数が取れる人間なんだ」と、総合成績という現実的で散々な面から目をそらし化学への自信を持ちつつ勉強を始めることにした。もともと化学系志望だったこともありこのことを通じて「勉強が楽しい」と初めて思えるようになった。これがモチベーションとなり、結果として他の科目もだんだんと伸びてきた。

 そうしてクリスマスにはケーキを食べて腹を壊し、お正月にはカラオケではしゃぐといったイベントをこなし、センター試験もサクッと終わらせた。しかしあまりにも順調に勉強がはかどり調子に乗ったため、自主規制していた週2の映画館通いを再開してしまった。ここで考えてほしいのは映画館は人が集う場所であり、感染症の媒介となりやすいということである。そう、筆者は案の定インフルエンザにかかり、前期試験を休んでしまったのだ。今までの努力を趣味一つで水の泡へと変えたのだ。

 これらの出来事を乗り越え、筆者は後期試験で本学に合格した。地元にはない牛タン、ずんだ餅、大学での新たな見聞を求めて。こうして筆者の受験勉強は終わりを迎えた。この体験記を読んでいる受験生の皆さんも筆者の意思を受け継ぎ、趣味という欲を抑えて最後まで粘り続けてほしい。

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